【6年生】平和の語り部学習
2022年10月14日 14時28分10月14日(金)
6年生は、本日3・4校時に平和の語り部学習を行いました。
特定非営利活動法人えひめグローバルネットワークから講師をお招きして、「平和な社会づくり~モザンビーク支援活動とともに~」と題して、お話をしていただきました。
前半は、現在の世界ではどのようなことが起こっているのか、貧困の問題、食品ロス問題、環境問題などについてお話を聞きました。具体的な数字を見ることで、子供たちには驚きが広がり、「今まで身近に感じることがなかったから、初めて知ることが多くて驚いた。」と感想を述べる児童がいました。
後半は、えひめグローバルネットワークが行っているモザンビーク支援活動についてのお話でした。都会のように発展している町もある中で、今回紹介していただいたシニャングァニーネ村では、道路の舗装がされていない場所があったり、小学校は10㎞、中学校は50㎞先にあったりすること。電気や水道も通っておらず、近くの駅は内戦の影響で壊れたままであることなど、自分たちの生活からは想像がつかない現実があることを知りました。
その中で、放置自転車を現地に送り、不発弾や武器と交換することで、それらの回収を支援し、回収された武器を「武器アート」として生まれ変わらせる活動を行っていること、村人の学びの場を確保するために、自分たちの手で公民館を一から建てたこと、小学校やクリニックの修繕、井戸の掘削を現地の人たちと相談し、協力して行ったことなどを紹介していただきました。
自分たちにできることを精一杯行う村の人たちの心の豊かさや共に活動する現地の子供たちが「大人になって地域を良くしたい。」と笑顔で語る様子を見て、「平和な社会をつくることは子供たちの笑顔のためにできることを考え、共に行うことだ。」という講師の方の思いを受け取りました。
子供たちの感想には、「自分たちの当たり前が、世界では当たり前ではないということが分かった。」や「貧しいから大変だと思っていたけど、自分たちで課題を解決しようとしている姿がすごい。」「心の豊かさと貧しさは関係ない。」などこれまで自分たちにはなかった視点で、平和について考えることができていました。
今回、貴重なお話を聞かせてくださった講師の先生、また連絡調整をしてくださった学校運営協議会の皆様、ありがとうございました。1学期の調べ学習、今回のお話を胸に、来週の修学旅行で、更に平和についての学びを深めてこようと思います。